
音と映像と通信のプロフェッショナル展として、国内外のトップレベルの映像機器、放送機器、さらに、音楽制作・音声編集にまつわる最新のハードウェア、ソフトウェアなどが一堂に会する国際展示会「
国際放送機器展(Inter BEE 2008)」が、千葉市・幕張メッセにて開催された。
本イベントでは、全世界的にメディアのデジタル化が加速する昨今、さらなる制作環境の最適化を目指した各種レコーディング機器や多彩なソフトウェアなどの最新モデルが続々と登場。
ヤマハ社や
ローランド社といった大手楽器ハードウェア・メーカーをはじめ、大小様々なメーカーによる、各社いち押しの新製品やデモンストレーション、セミナー、音楽制作をより快適かつ柔軟に行うためのワークフローの提案などが行われていた。それでは、早速各社ブースの展示内容をピックアップし、会場からのレポートをお届けしよう!

まず今回、会場で最も盛り上がりを見せていたのは、ユーザー待望となるPro Toolsのメジャー・アップグレードを発表したばかりの
Digidesign(アビットテクノロジー社)の展示ブースだ。発表以来注目を集め続けている、同社トレーニングマネージャー「Andy Hagerman」氏による「
Pro Tools 8」のデモンストレーションには、熱心に耳を傾ける多くのユーザーでブースから見学者が溢れ出すほどの盛況ぶり。
Pro Tools 8で新たに装備された、強力かつ快適な作業環境を実現する様々な新機能は、まさにメジャーバージョンアップに相応しい豪華なアップグレード内容なっており、ユーザーからの注目度の高さを伺わせた。
なお、同社では2008年11月1日から12月21日までの期間限定にて、Mbox 2ファミリーまたはPro Tools M-Powered softwareの新規購入、003ファミリー製品の新規購入またはアップグレードを行い登録すると、Pro Tools 8 softwareがリリース後、製品に応じてPro Tools LE 8またはPro Tools M-Powered 8への無償アップグレードを提供、さらに所定の方法でキャンペーンに応募すると、製品に応じた追加プラグインをプレゼントする「
Pro Tools 8 無償アップグレード+パワーアップ・キャンペーン」を実施中!

同ブースのエリア内には、
メディア・インテグレーション社による、IK Multimediaの最新マスタリング・ソフトウェア「
T-RackS 3」なども展示が行われていた。
T-RackS 3は、新たにModel 670や、EQP-1A、Opt Compressor、Brickwall limiter、Linear Phase Equalizerといった5種類のプロセッサー、Equalizer、Multi-band LimiterなどのT-RackSプロセッサー4種類、合計12種類までのプロセッサーをパラレル、シリアルの組み合わせで活用可能となっており、プラグインおよびスタンドアローンとして様々な制作シーンで威力を発揮してくれる。
また、T-RackS 3に新装備されたメーター類も非常に強力で、一般的なピーク、RMS、フェイズ・スコープ、スペクトラム・アナライザーのみならず、聴感上の知覚的音量レベルを数値化する「PERCEIVED LOUDNESS/知覚ラウドネス」メーター(ジャンルごとに最適なレベルを示してくれるサジェスト機能付き)を搭載し、さらに本格的なマスタリングに手早く対応可能となっている。なお、現在同社では、2008年10月15日以降にT-RackS Plug-in、Total Effects Bundle、Total Studio Bundle 1/2を購入し登録すると、T-RackS 3 Standardが無償で提供されるキャンペーンを実施中だ!

お隣の
M.I.D社ブースでは、2008年12月10日に発売予定のアンプシミュレーター・ソフトウェアのニューカマー、OVERLOUD社新世代ギターサウンド・プロセッサー「
TH1」が初登場!
TH1には、3D ポジション・マイキング、15種類のアンプ/マイク/キャビネット・モデル、35種類のコンパクト・エフェクター & ラック・エフェクターなど充実のアンプ/エフェクト機能が搭載されている。また、ギタリストにも直感的に理解できる、左から右へと流れる信号ラインに沿って各種設定を行うだけの非常にわかりやすいユーザー・インターフェイスも非常に大きな魅力だ。
さらに、ユーザーおよびM.I.D社からの強いリクエストにより実現したという、日本人ユーザー待望のJIS配列に対応した「
KB Covers」(ショートカット・プリント付きキーボードカバー/近日発売予定)などの展示も行われており注目を集めていた。今後、同社ではさらなるラインナップの拡大なども予定しているとのこと。各種ホストアプリケーションに対応したKB Coversの発売にもぜひ期待したい!
Pro Audio Japan社は、同社の取り扱うAKAI Professional、ALESIS、NUMARKなどの各ブランドの注目製品をバリエーション豊かに展示。最近のiPod人気を反映した対応DJミキサー「
iDJ2」やステレオ・レコーダー「
ProTrack」、コンパクトで拡張可能な8chステレオ・1Uミキサー「
MultiMix 8 Line」などが数多くフィーチャーされていた。
なお、ブース内には2008年12月20日発売予定のAKAI professional社製エレクトリック・ウィンド・インストルメント「
EWI USB」の実機が試奏可能な状態となっており、USBケーブル1本のみのシンプルな接続と付属ソフトウェア音源のサウンドを実体験できた。EWI USBに搭載されたタッチセンス式の演奏キーは、若干の慣れを必要とするところがあるが、静粛性性の面では大きなメリットを感じられた。また、運指モードについては、EWIスタンダード(リコーダー)の他、サックス、フルート、オーボエ、EVIなどが用意されており、音楽制作のみならず楽器練習や教育現場など、シーンを選ばず誰でも気軽に表現力豊かな楽器演奏を楽しめる。
TCエレクトロニック社のブースでは、高い信頼性とサウンドを誇るオーディオインターフェイス製品などを中心に、世界中のハイエンド・マスタリング・スタジオやオスカー賞受賞サウンド・エンジニアたちに愛用され、常に業界の第一線で活躍するマスタリング/エフェクト・プロセッサー「
System 6000」同等の高精度なプロセッシング・アルゴリズムが利用可能なアルティメイト・マルチチャンネル・プロセッシング・プラットホーム「
PowerCore6000」や、本イベントが初お披露目となる新製品、超小型アクティブ・モニター用ボリュームコントローラー「
Level pilot」など要注目の製品目白押しのラインナップとなっていた。
Level pilotは、ユーザーからのニーズの高まりを見せるデスクトップ・モニタリング・コントロールを手軽に実現できるコンパクトなデバイスで、ノブ状の小さなボリュームコントローラーは、一切の電源を必要とせずコンピューターからも完全に独立した状態でモニターレベルのコントロールを行える。非常にコンパクトなボディーながらも、高級感ある質感(サンドブラスト・アルミニウム)やシンプルかつ美しいデザイン、滑り止め加工を施したゴム底プレート、磁石を利用したセッティング・フリー設計など随所にこだわりを感じる仕上がりはTCブランドのならではのものといえるだろう。年内発売予定で、価格は現在未発表。
■
イベント情報詳細、
プレスリリース(
JEITA)